【WATASHINO SDGs】 食品ロス削減に貢献できるアプリ「TABETE」を使ってみた
カテゴリ
STAFF BLOG
2023.02.16

【WATASHINO SDGs】 食品ロス削減に貢献できるアプリ「TABETE」を使ってみた

気軽にSDGsに貢献できる方法はないか探していく中で、「TABETE」という食品ロスを削減できるアプリがあることを知りました。今回はこのTABETEを使ってみた感想や、食品ロスの課題について考えてみたいと思います。

TABETEとは?食品ロスの問題点

『TABETEは、パン・ケーキ店、ホテル、飲食店、スーパー等のお店で、まだおいしく安全に食べられるのに「食品ロス」の危機に面している食べものを、ユーザーとマッチングするアプリです。』(引用:TABETE公式サイト)

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食べ物のこと。日本では年間522万tの食品ロスが発生しています。

大量の食品ロスには、下記のような問題点があります。

環境への悪影響

廃棄された食品は可燃ごみとして焼却処理されます。食品は多くの水分を含むため、焼却の際は、たくさんのエネルギーを使い、かつCO2が発生します。多量のCO2排出は温暖化や気候変動に影響を及ぼします。また、焼却後の灰を埋める埋立処分場のひっ迫にも繋がります。

経済損失

外食産業とスーパーマーケットで発生する食品ロスによる推計経済損失額は年間7,376億円にも及ぶとされています。

食糧危機

現在、世界的な人口増加が進んでいます。それに加えて、気候変動による食料生産効率の低下なども影響し、将来的に食糧危機の問題に直面する可能性があります。
日本は食料自給率が低く、多くの食料を輸入しているにも関わらず、大量の食品ロスが生じている現状は変えていかなければならないでしょう。


食品ロス削減の取り組みの一つに、消費期限・賞味期限が近い商品を買うことも含まれます。しかし、そのような廃棄間近の商品があるかは、実際にお店に足を運ばないと分からないという欠点もあります。
TABETEのアプリを使えば、どこに廃棄になりそうな食事があるのかを調べることができるので、確実に食品ロス削減に貢献することができ、上記のような社会問題の解決にも繋がるのです。

手順

さっそくTABETEを利用して、廃棄寸前の食事をレスキュー(=購入)してみました。

STEP1.アプリをインストールしてお店を探す

まずはアプリをダウンロードし、名前や電話番号などの必要事項を登録します。
完了後、地名や駅名、ジャンルで検索したり、地図からお店を探すことができます。
東京・有楽町・銀座あたりだとこんな感じです。

  • TABETE 地図から検索

    グレーの丸がTABETE登録店です。結構たくさんのお店がありますね!

私は通勤で使用している有楽町線沿いのお店を検索して、いくつか気になるお店をお気に入り登録をしました。お気に入り登録をしておくと、スマートフォンにレスキュー依頼の通知が届くので便利です。

STEP2.購入する

ほしい食事が決まったら、受取時間を指定、決済を行います。
今回は麹町のパン屋さん デイジイの、パンの詰め合わせを選びました。
ちなみに、お店の閉店時間が近づく夕方以降に出品が増えるようです。

  • TABETE 購入

STEP3.お店に受け取りに行く

指定した時間にお店に商品を受け取りに行きます。決済も事前に済ませてあるので、TABETEの画面を見せるだけ!10秒もかからずに受取が完了しました。

使ってみた感想

今回レスキューしたパンの詰め合わせには、サンドイッチ・明太子バゲット・コーンパン・菓子パンの4点が入っていました。

  • レスキューしたパン

もちろんお店に並べてある商品と変わりないため、品質にも問題なく、おいしくいただきました。何が入っているかは受け取るまで分からないので、ワクワク感も味わえます!

通常よりも安く販売してくれるお店も多いので、消費者としてはうれしい限り。今回は、1,000円~1,200円相当のパンを680円で購入できました。
アプリの操作も簡単で、迷わず購入完了まで進むことができました。

なお、現在登録店は都内や大阪市などの都市圏が中心のようです。誰でも手軽に利用できるサービスなので、他の地域でも登録店が増えれば利用者ももっと増えそうだなと思いました。

毎日TABETEに出品するお店は努力が足りない?

そんな中で毎日通知が届くパン屋さんがあることに気が付きました。「毎日出品するなら、その分作る量を減らせばいいのでは…?」と思ったのですが、調べてみると、まさに私の疑問に答えてくれる記事がTABETE公式noteに掲載されていました。

詳しくはぜひこちらの記事を読んでいただきたいのですが、パン・ケーキなどの「中食(なかしょく=家庭外で調理された食品を持ち帰り、家庭で食べる食事形態)」のお店では、商品をたくさん並べることによって客足=売上が増えるため、廃棄を前提に多めに商品が作られているそうです。

たしかに、デパートなどで閉店時間近くにお店を見ても、ある程度の数の商品が並べられています。これまで何も意識していませんでしたが、そのような中食業界としての背景があったのですね。

つまり、現状の中食業界のお店では売上を上げるために多めに作られた食事が一定数存在し、それらを廃棄から救うために毎日TABETEを活用しているお店がある、ということです。

そしてこの記事の中で、個人的に最も印象に残ったのが下記の部分です。

『TABETEは「お店の売上を犠牲にせず、食品ロスを最小化する」ことを応援するサービスなのです。よく「サステナビリティは経済的な犠牲を伴う」と言われますが、私たちはその両立をねがっています。』(記事より引用)

食品ロスをなくすことだけを考えれば、生産量を減らすのが一番手っ取り早い方法でしょう。しかし、それではお店の売上は下がってしまい、働く人々が救われません。このTABETEは、働く人々の経済的な観点まで考慮して向き合っている点が、誠実なサービスだと感じました。

まとめ

正直なところ、「おいしい食事が少しでも安く手に入るなんてラッキー!」くらいの気軽な気持ちでTABETEを使い始めたのですが、これを機に中食業界の課題も知ることができ、食品ロスがぐっと身近な課題に感じられるようになりました。

SDGsに取り組みましょう!と言われても、なんだかハードルが高く感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、きっかけは何でも良く、身近にある手軽な取り組みから、次第に課題に興味を持っていくことができるのだと思いました。

WATASHINOには、この記事以外にもSDGsに関連したスタッフブログを掲載しています。その中から、少しでも興味がわいたものを取り入れてみてはいかがでしょうか。

TABETE

すべての「食べて」を、食べ手につなぐ。
つくり手の想いを、最後の1食まで食べ手に届ける。
フードシェアリングアプリTABETEが、食品ロスをおいしく解消します。

TABETEの公式サイトはこちら

Daisy デイジイ 麹町店

所在地:東京都千代田区麹町4-3 紅谷ビル

アクセス:有楽町線「麹町駅」1番出口徒歩1分

公式サイトはこちら



食品ロスの削減に取り組むことで貢献できるSDGs目標

  • 働きがいも経済成長も

    働きがいも経済成長も

  • つくる責任つかう責任

    つくる責任つかう責任

  • 気候変動に具体的な対策を

    気候変動に具体的な対策を

福田奈央

Nao Fukuda

  • Facebook
  • Twitter
  • Line
  • はてなブックマーク
  • pocket




RANKING

ランキング

  • WATASHINO ONLINE STORE
  • IROGAAL
  • PERSON 経営者・VIPインタビュー
  • WATASHINO広告宣伝
  • 広告


Page Top