【WATASHINO SDGs】 映画で学べるSDGs ジェンダーから環境問題までテーマ別にご紹介 ~食品ロス編~
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2022.11.29

【WATASHINO SDGs】 映画で学べるSDGs ジェンダーから環境問題までテーマ別にご紹介 ~食品ロス編~

【WATASHINO SDGs】 映画で学べるSDGs第3弾は「SDGsの目標:12 つくる責任つかう責任」の理解を深めることを目的に、食品ロス(フードロス)に焦点をあてて関連作品に注目していきたいと思います。

※第1弾の環境編はこちらから↓
映画で学べるSDGs ジェンダーから環境問題までテーマ別にご紹介 ~環境編~

※第2弾のジェンダー編はこちらから↓
映画で学べるSDGs ~ジェンダー編~ 男女格差を測るジェンダーギャップ指数、日本は何位?

毎日おにぎり1個分を捨てている日本人

まだ食べられるのに、捨てられてしまう食べ物のことを「食品ロス」といいます。国連環境計画(UNEP)によると、世界の食料排気量は年間13億トン以上と推計されており、生産された食料全体のおよそ3分の1が消費されることなくただ廃棄されているのが現状です。

日本においては、食料自給率が低く、食料を海外からの輸入に大きく依存している中、家庭や飲食店から大量の食品ロスが発生しています。その量はなんと、国連WFPが支援する1.4倍にのぼります。1年間に約522万トンもの食料が廃棄されており、日本人1人当たり年間41kg、1人当たり毎日おにぎり1個(113g)を捨てているを捨てているのと近い計算になります。

食品ロスが引き起こす世界の問題とは

世界の人口は増え続けており、2050年には約98億人に達すると推計されています。一方、飢えや栄養で苦しんでいる人々は10人に1人、約8億人いると推計されています。世界でも飢えや栄養不良の問題があるにも関わらず、大量の食品が廃棄されているのが現状であり、その削減が課題となっているのです。

環境汚染・飢きん・栄養不良

食料の生産に伴うCO2排出量は世界全体の排出量の約25%を占めるとされていますが、廃棄された食料の為にもCO2が排出され、土地の利用等にも無駄が生じています。

国連WFPは「先進国におおける食品の廃棄は、何百万人もの人々を飢餓に陥らせる気候変動の危機を助長している」と明言しています。先進国で無駄になった食品は埋立地へ送られ、そこは温室効果ガスが発生します。実際、廃棄された食品による温室効果ガスの排出量は、年間30億トン以上にのぼり、これらのガスは、水の供給に影響を与え、砂漠化と干ばつを加速させ、気象現象の予測不可能性と深刻さを悪化させることで、気候機器の主要な原因になっています。

これらはすべて、世界の多くの地域で農業にダメージを与え、その結果、飢餓を増大させています。

食品ロスとSDGs

平成27年9月に国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められている「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)のターゲットの1つに、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品の損失を減少させる(12.3)」や「2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する(12.5)」が盛り込まれるなど、国際的な食品ロス削減および廃棄物に関する対策が講じられています。

SDGsアクションを広げよう 日本の食品ロス量522万トンのうち、事業系は275万トンで、主に規格外品・売れ残り・食べ残しとなります。家庭系からは247万トンで主に食べ残し・手つかずの食品・皮の剥き過ぎなどが発生要因とされています。

「食べきれる量を買う」「保存できるように工夫する」「賞味期限が近いものから消費する」など、家庭から出る身近な食品ロスを減らすアクションを意識していきましょう。

食品ロスをテーマとした映画3選

今回のテーマである食品ロスについて理解を深める映画をご紹介します。


We Feed the World(2005年製作/96分/オーストリア)

ありあまるごちそう

  • ありあまるごちそう

    (C)Allegrofilm 2005 (C)キネマ旬報社

【監督】
 エルヴィン・ヴァーゲンホーファー

利益追求とコスト削減が生み出した流通のグローバル化によって、世界の需要と供給のバランスが大きく崩れた現状を訴える食のドキュメンタリー。飢餓問題の第一人者ジャン・ジグレール教授や大手食品会社、さらに漁師、農家、家畜業者など世界中で取材を行い、大量生産によって見えなくなってしまった食の流れと、その先に存在する飢餓という現実を浮かび上がらせていく。 (引用:Yahoo!映画)

TASUTE THE WASTE(2011年製作/88分/ドイツ)

もったいない!

  • もったいない!

    (C)SCHNITTSTELLE Film Koln, THURN FILM

【監督】
 バレンティン・トゥルン

世界各国の映画祭で数多く受賞し、広く反響を呼んでいるドキュメンタリー作品。世界的な食料廃棄の信じがたい真実を、食料に関わる人々や専門家へのインタビューを通じて訴える。食べ物の半分以上は食卓に届く前に捨てられている。廃棄が食料の価格高騰と世界的な飢餓を生んでいる。そんな現実を防ぐことはできるのか。 (引用:映画.com)

Mottainai Kitchen(2020年製作/95分/日本)

もったいないキッチン

  • もったいないキッチン

    (C)UNITED PEOPLE

【監督】
 ダービド・グロス

廃棄食材料理を届けながらヨーロッパをめぐる旅を追ったドキュメンタリー「0円キッチン」を手がけ、「食品ロスを楽しく解決!」を実践するオーストリアのジャーナリスト、ダービド・グロスが日本各地をキッチンカーでめぐる様子をとらえたドキュメンタリー。「世界で生産される食料の3分の1は食べられることなく廃棄されている」という状況を変えるため、オーストリアから日本にやってきたダービド・グロス。日本でも年間 643万トンもの食料が廃棄されており、食品ロスは世界トップクラスという現実があった。旅のパートナーのニキとともにオリジナルキッチンカーで日本全国をめぐる旅に出たダービドは、旅の道中で出会った日本人シェフたちとともに捨てられる運命にある食べ物をおいしい料理に生まれ変わらせる「もったいないキッチン」を日本各地でオープンさせ、食品ロスの問題をおいしく、そして楽しく解決していく。 (引用:映画.com)



食品ロスに関するSDGs目標

  • つくる責任つかう責任

    つくる責任つかう責任

四宮真梨恵

Marie Shinomiya

パーソナルカラー:サマー(夏)

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