【ツタウ空部プレゼンツ】 ソラノイロ スタッフがカメラにおさめた美しい日本の空
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STAFF BLOG
2018.06.27

【ツタウ空部プレゼンツ】 ソラノイロ スタッフがカメラにおさめた美しい日本の空

2015年8月からスタートしたオンラインプリントサービス「TSUTAFU(ツタウ)」。そのオープンと同時にスタッフがスタートさせた公式Instagramアカウントでは、紙や名刺の魅力を伝えるとともに、スタッフの日常や風景写真も紹介しています。その中でも「#ツタウ空部」の空や雲の風景写真は、オープン当初から人気が高く、3年で570枚を超えました。今回は、「#ツタウ空部」の美しい日本の空の色を、日本の色名とともにお届けしたいと思います。

曙色

― あけぼのいろ ―

曙色とはやや橙(だいだい)色がかった淡い黄赤色で、夜明けの空の色を思わせる染色の色名です。東雲色もほぼ同じ色をさし、こちらは早暁の空に浮かぶ雲の色を表しています。これらの染色の名は江戸時代前期から使われはじめたもので、裾を白くし、上部を紅や紫などでぼかしていく「曙染」が流行しました。

またほぼ同時期に西洋でもオーロラという色名が登場しています。オーロラはローマ神話にでてくる女神の名前で、夜明けの空を染めるピンク色を表します。また曙色に対し、日暮れどきの空を彩る夕焼け空の色は茜色といいます。

  • 曙色

    photo:2017.5.28 Tokyo
    自然が創り出す美しいグラデーションに癒されます。

東雲色

― しののめいろ ―

東雲色とは、夜が明け始める頃の太陽で白み始める東の空を思わせる明るい黄赤色のことで、曙色とも呼ばれます。東雲は現在でいう、網戸の網目にあたるものを、篠笹(しのざさ)で作っていたので、「篠の目(しののめ)」といったそうです。東の雲が薄いピンクに染まり、真っ暗な室内に「篠の目」から明かりが差し込んだことから、“東雲色”を「しののめいろ」と呼ぶようになったようです。

  • 東雲色

    photo:2017.1.12 Tokyo
    気分転換に外に出てみると、素敵な雲に出逢えましたよ。

茜色

― あかねいろ ―

茜色とは、アカネ草の根で染めたやや黄色みをおびた暗い赤色ことで、「茜色の空」と夕暮れ時の空の形容などに良く用いられ、真っ赤な夕焼け空のイメージとして知られています。

アカネは人類最古の植物染料の一つとされ、日本のアカネから採取した染料は堅牢性が高く、古くは鎧の札をつづる糸の染料に用いられていました。アカネ草を染料として得る色にはほかに、「緋色」がありますが、こちらは鮮やかな赤色で茜色よりはるかに明るい色合いです。

  • 茜色

    photo:2018.3.24 Tokyo
    美しい夕焼け空に心癒されます。

紅掛空色

― べにかけそらいろ ―

茜紅掛空色とは、かすかに紅がかった淡い空色のことです。色名は、藍で空色に下染した上に紅花で染め重ねる染色法から生まれました。空色が地平線のあたりからうっすらと紅色に染まりはじめた昼と夜の境目のころの空の色をさします。別名「紅碧 (べにみどり)」ともよばれますが、一般的に「碧」は緑色を指しますが、「紅碧」の場合は「空色」を指します。

同じように二つの染料をかさねたものに淡い紫系の色で「二藍(ふたあい)」や、鮮やかな青紫の「紅掛花色(べにかけはないろ)」などがあります。

  • 紅掛空色

    photo:2018.1.13 Tokyo
    ほのかにピンク色に染まった可愛らしい昨日の空。

空色

― そらいろ ―

空色とは、昼間の晴れた空を思わせる紫みの薄い明るい青色のことをさします。「天」とかいて「そら」と読んだり、「真空色(まそらいろ)」「空天色(くうてんしょく)」「碧天(へきてん)」とも書かれました。中国明代の科学技術書「天工開物」には「天青色」とあり、その染色は藍の淡染の上に蘇芳水をかけることが記されています。

「天色」と書いた場合、「そらいろ」と読むと空色と同じ色をさしますが、「あまいろ」と読むともう少し青みが濃い鮮やかな色をさします。

  • 空色

    photo:2017.6.30 Tokyo
    美しい夕焼け空。遠くに月も見えて、ちょっとしたご褒美です。

天色

― あまいろ ―

天色とは、晴天の澄んだ空のような鮮やかな青色のことをさします。「天」は「あめ」とも読まれますが「あま」と読むのが一般的です。

天色は読み方によって色や意味が違っています。「あめいろ」と読む場合は、「天色」と同じ色を指しますが、「そらいろ」と読まれる場合は「空色」と同じ色を意味し、天色よりも薄い青色をさします。また「てんしょく」とも読まれ、この場合は色ではなく単に天候や空模様をさすことが多いようです。
同じ読みの色に「亜麻色(あまいろ)」がありますが、こちらは黄色がかった薄茶色のことです。

  • 天色

    photo:2017.6.3 Tochigi
    先日旅の途中に見た景色。
    夕暮れに紅く染まり始める雲と遠くに見える月がなんともステキでした。

紺碧色

― こんぺきいろ ―

紺碧色とは、日差しの強い真夏の青空のような、深く濃い青色のことをさします。濃い青色の「紺色(こんいろ)」と強い青緑色の「碧色(へきしょく)」と青を表す文字が繰り返されていることから、「紺碧の空」「紺碧の海」のように濃く美しい青の表現によく使われています。

紺碧は海外では「アジュール(AZURE)」と呼ばれ、明るく鮮やか青のことですが、同じように空や海の色にも使われています。またアジュールはもともと宝石の「ラピスラズリ」に由来する色であり、この色が日本に伝わった際に「ラピスラズリ=紺色の碧=紺碧」と和訳してできた色名だと思われます。

  • 紺碧色

    photo:2016.7.29 Kanagawa
    夏の海、遠くに見える雲が夏らしくて見ているだけでワクワクしてしまいます。


#ツタウ空部
文/山口宣之
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