皆既月食とは
月食とは、太陽-地球-月の順番に一直線上に並んだ際に、地球の影の中を月が通過することによって、月が暗くなったり、欠けたように見える現象のことです。
月食は、満月の頃に起こる現象ですが、満月のたびに起こるわけではありません。太陽の通り道に対して月の通り道が互いに傾いているので、ほとんどの場合、月は地球の影の上や下を通り過ぎています。そのため、太陽-地球-月が一直線に並び、ちょうど月が地球の影の中を通り過ぎるのは年に1、2回ほど。さらにその状態が夜であれば月食を見ることができるのです。
月食の中で、月全体が地球の影にすっぽり入ると「皆既月食」、半影に入ると「半影月食」、月の一部が影に入ると「部分月食」と呼びます。
Credit: National Astronomical Observatory of Japan
皆既月食の月が赤い理由
皆既月食は月が地球の影に完全に入り込むことで起きますが、その際に真っ暗にならず、「赤銅色」に色づくのはなぜなのでしょうか?
これは朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由で、太陽の光のうち波長の短い青い光は地球の大気に散乱され、届きにくいのに対し、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光は弱められながらも地球の大気を通過することができます。
さらに大気がレンズのような働きをして、太陽の光が屈折し地球の影の内側にまで入り込むことで、かすかな赤い光が月面を照らし赤銅色に見えるのです。
Credit: National Astronomical Observatory of Japan
神秘的な色合いの皆既月食をカメラに
話題に上がっていた皆既月食(スーパーブルーブラッドムーン)をツタウ空部としてもしっかりフィルムにおさめるべく、カメラを片手にその時が来るのを待っていました。
そして21時頃、月が欠けていく姿を確認。
そこから1時間ほどかけて、地球の影に月が隠れていき…21時50分頃に美しい赤銅色の皆既月食となりました。
撮影使用機材:PENTAX K-S2(f/5.6 1/8 ISO3200 200㎜)
皆既月食は2時間ほどその美しい赤銅色の姿を見せたあと、23時10分頃から元の姿に戻っていきました。
今後の月食が日本で見られる日は、「国立天文台」のホームページに記載されていますので、チェックしてみてください。
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2018年1月31日の夜、空を見上げると、そこには幻想的な月が見れました。月が地球に近づいた状態で満月が通常よりも大きく見える「スーパームーン」、満月が1か月に2度訪れる「ブルームーン」、そして、皆既月食で月が赤銅色になる「ブラッドムーン」。この3つの状態が重なった「スーパーブルーブラッドムーン」です。
ちなみにこの3つの条件が重なるのは、1982年以来、約35年ぶりとのこと。天気が心配されましたが、すっきりと晴れてこの美しい月を見ることができましたね。