江戸紫
EDOMURASAKI
#002
日本だけでなく世界共通に紫を作り出す自然染料は少なく、昔から紫色は、高貴な色、憧れの色とされてきた。
町人文化が栄えた江戸時代、歌舞伎が庶民の間では娯楽として親しまれ、歌舞伎役者「助六」が舞台で使用した青みを帯びた紫色が「江戸紫」として流行。本来の"紫"に"江戸"の名をつけるのは、京都の「京紅」に対してのことで、紫染は江戸が優れ、紅染は京都が優れているというところから名づけられており、色そのものを指しているわけではない。ちなみに、さびた赤みの京紫系の紫を「古代紫」というのに対し、江戸紫の冴えた青みの紫を「今紫」とも呼ばれている。
「江戸紫」は、紫草の根から染料を抽出するが、この紫草はなかなか発芽しない植物で、現在は日本の絶滅危惧植物50種の中に入るほど貴重な植物となっている。
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