うちわ / せんす
団扇 / 扇子
暑い夏を過ごすのに、うちわや扇子は欠かせないアイテムのひとつです。うちわであおぐ涼しい風は、夏の暑さを和らいでくれます。うちわの歴史は古く、竹骨に紙を張った現在のうちわの形は、すでに室町時代にはあったと言われています。
ちなみにうちわは体感温度を2℃下げてくれるって知ってましたか?人の体感温度は風速1mにつき、1℃下がると言われており、うちわの風はおよそ風速2mになるため、うちわが起こす涼しい風は、体感温度を2℃下げる計算になります。
熊本県、山鹿市の来民(くたみ)地区に伝わる「渋うちわ」は、慶長5年(1600年)頃に四国の旅僧が宿の謝礼として、うちわの製法を伝授したことに始まるとされます。京都、丸亀についで、うちわの日本三大産地といわれた来民(くたみ)。手漉き和紙に柿渋を引く昔ながらの伝統製法が、今も守られています。
渋うちわとは、柿渋をうちわの表面に塗ることで、和紙を丈夫に長持ちさせ、防虫効果の役目を果たします。「来民のうちわ」は"民が来る"という意味で、商売が繁盛するとされ、縁起物や贈り物としても使われてきました。
小さくたたむことのできる扇子は、通勤や移動のときに欠かせません。夏のオフィス街や電車の中でパタパタと扇子であおぐ姿は、夏の風物詩のひとつとも言えます。
人間国宝の九代 岩野市兵衛(いわの いちべえ)氏による、最高級の「越前生漉(きずき)奉書」を使った貴重な扇子。1本1本を手仕事で丁寧に作り上げた逸品は、素材本来が持つ風情・力強さを存分に感じていただくことができます。
越前生漉奉書は、木材パルプなどを混ぜずに古くから使われている楮(こうぞ)を100%使用しています。薬品や機械も一切使わず岩野さん自らが1枚ずつ丁寧に漉きあげたもので、千五百年以上変わらないその独特の質感・強靭さから、版画や絵画の世界で広く愛好されており、あのピカソも愛した奉書として知られています。
ひがさ
日傘
夏の日差しはジリジリと暑く、紫外線も気になるところ。信号待ちでは思わず日陰を探してしまいますが、日向と日陰の温度差ってどれくらいなのでしょう?環境省の調査では、日向と日陰の温度差は20度にもなると言われています。そんな夏には、日傘も欠かせないアイテムのひとつです。熱中症や紫外線を少しでも防ぐために、日傘で「涼」を感じましょう。
1866年創業の槙田商店は、絹織物を大阪・京都・東京へ行商したのが始まりです。昭和30年以降、化学繊維の普及とともに先染織物で培った技術を活用し、他に類を見ない先染めによる傘生地の一大生産拠点としてその名を確立しました。 老舗傘メーカーである前原光榮商店の生地作りも担う槙田商店。江戸時代からの150年の歴史を持った生地づくりとその職人技術が光ります。
日本では、傘は末広がりの形から福を招く縁起物とし、行く末の幸せを願い嫁入り道具の一つとして嫁ぐ娘に母親が持たせた文化もあります。女性への贈りものにも、おすすめしたい槙田商店の「晴雨兼用 長傘 スクエアジャカード ホワイト」です。
ふうりん
風鈴
風に揺られてチリンチリンと澄んだ音が涼を呼ぶ風鈴は、夏を代表する風物詩のひとつ。風鈴というと「ガラス製」のものをイメージしますが、実はいろんな種類があるといわれています。代表的な風鈴といえば、ガラス製の「江戸風鈴」と鉄製の「南部風鈴」があります。
素材によっても音色が異なる風鈴。お気に入りの音色を奏でる風鈴を探してみては。
工芸・クラフトの産地、富山県高岡で作られた真鍮(しんちゅう)製の「高岡風鈴」。ひとつひとつ職人の手仕上げにより製作され、大事に作られました。表面仕上げ(ヘアーライン)を生かしたその洗練したデザイン性から、高い製造技術を感じる事が出来ます。
タマネギ型がなんともかわいらしく、遊び心のあるモダンなデザインで、ころんとした形がとってもキュート。可愛らしさの中にも凛とした雰囲気を持っています。こちらのオニオン シルバーは銀メッキを生かした着色。光沢感のある上品な色が特徴です。
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だんだんと夏らしい暑い日が多くなってきました。日本の夏は湿度も温度も高く、ここ最近は猛暑になることも...。でもそんな日本の夏には、冷房も電気もない時代から、日本各地で夏を快く過ごすための知恵が生み出され、受け継がれてきました。今回はそんな日本の夏の暑さをしのぐ、「涼」を感じさせてくれる夏の風物詩をご紹介します。